『宵月ノ雫~幕末恋綴り~ 弐ノ章 久坂玄瑞』感想
※ネタバレ注意
雰囲気の参考にしてもらえるとこれ幸い。
追記にて。
・久坂さんというキャラ
不器用キャラなのでセリフの端々に、いい感じの優しさともどかしさを感じます…
ツンデレとは少し違う感じですかね~…高杉に対しての態度が結構面白いです(高杉は喋らないですけど)
・豆腐売りを追いかけて走ってたら久坂さんに激突する主人公
どこのギャルゲーの出だしだろう…と、思わなくもないですが!
ばったり会ったついでに、夜ご飯を一緒に食べようと主人公が誘います。
そして夜ご飯…
「芋の煮付けが絶品だった、とお母上に伝えてくれ」
と久坂さんは言いますが、作ったのはどうやら主人公だった模様。
伝えると、若干焦りつつ(照れつつ?)「だとしても、美味しかったということに変わりはない」と褒めてくれます。
イケメンですね…さらっと料理を褒めるのはイケメンです。
・高杉と話す久坂さんの愛想の無さ
長旅ご苦労、と言いつつ愛想はないのとてもいいですね。
そして藩邸の女中として呼ばれた主人公の登場にびっくりします。
(二人を対面させたらさっさと逃げる高杉がかわいいです。声はないんですけど!)
最初は驚き、なんでよりによってお前が来たんだ、と言わんばかりの態度(実際言ってた…)でしたが、なんやかんやで納得した模様。
・忙しくないなら一緒に呉服屋に着て服を選んでくれと頼まれます
これはー…実際ほんとに新しい服を買う必要もあるんでしょうが、聞いてる感じだと主人公とデートしたいから服を買うのかな~と思ったり思わなかったり。
宴席での服を選ぶ2人のやり取りがかわいいです…
店主と主人公にそれぞれ「これはどうか」と言われ、最終的に選んだのは主人公が選んだもの。
ですよねー!と盛大に私が突っ込みつつも(笑)久坂さんに「ありがとう」と言い喜ぶ主人公を見て、久坂さんが照れます。
そして着物を作ってもらうやり取りなどを店主としつつ、主人公にお礼と言うことで桜の簪を渡す久坂さん。
季節は秋だそうなのですが、なんでも「季節外れのこいつはお前が持っていてやれ」と…回りくどいなぁ~
きっと主人公に似合うから買ったんですよね。わかるわかる。
・人さらいに合いそうになる主人公
ここの久坂さん物凄いかっこいいです。敵を追い払ってくれるところも勿論かっこいいです!
が、危ないと言われていたのにも関わらず、夜出歩いた主人公を怒鳴るところ結構好きです。
心配しているからこその発言っていいですよね。
あと久坂さん元々医者なので、怪我した主人公の手当てをしてくれます。
・無防備すぎる主人公に対しての忠告
何か言いかけて口を噤んだ久坂さん。
気になった主人公はじっと見つめますが「あまりじっと見るな」と言われてしまいます。
しかし尚も見つめる主人公。
痺れを切らした久坂さんに押し倒され、再度忠告されます。
まあ主人公は好きですし、驚くことはあっても逃げるわけないですよね。
一方久坂さんは、拒絶されないことへの混乱やら何やらで「どこかに行け!行ってしまえ!」と。
嫉妬による苛立ちなんですけど、まあ自分の中で想いの整理ができてないんでしょうね…
・ダミヘに土下座する私
ダミーヘッドマイクに何回土下座をすればいいのかわからないくらい感謝しっぱなしです。
かっこいいし色気はあるし、声はいいし…あの声で耳元で喋られるの本当にヒィィってなりますよね。…なりません?
上記のいざこざの後、遂に告白されめでたく思いが通じ合うわけですが…この辺りの流れは本当に幸せなシーンですよねぇ…
ひたすらイケメンとしか言わなくなるので詳細は省きます。(笑)
・思いが通じあった後の久坂さん
すごく優しい…!
いえ、元々主人公に対しては優しいのですが、より一層優しくなりますね。そして甘い…
聞いてるこっちが照れます…
・BGMについて
ちょこちょこ流れるBGMが切ない曲で…これがまた悲しい!
雰囲気を壊すことのない静かな音で心地良いです…が、切ない!!
・久々に萩に戻ってきた久坂さん
「すっかり葉桜になってしまったな…」と独り言のように言いつつ、(多分)振り返って主人公に「ただいま」という久坂さんかっこよすぎです…
基本的に史実をなぞっているので、攘夷関連の話が少しわかるとより一層楽しめるかもです。
せっかく戻ってきたのに、すぐ出なければいけないと言われ悲しむ主人公。
倒幕云々の話ですが、その先に何があるのか…実際の方々も色々考えて悩んで、動いた結果が今に繋がってると思うので…歴史って深い!
「ちゃんと帰って、またお前をこの腕に抱きしめて見せるさ…待っていてくれるな?」
フラグすぎるんですよねぇぇぇ…。・゚・(ノ∀`)・゚・。
・ちょこちょこ久坂さんによる説明(ナレーション)が入る安心設計
あまり歴史に詳しくない私ですが、ナレーションのおかげでそういうことがあったのか、と普通に勉強になります。
・雨の中、久坂さんに会うために走る主人公
土砂降りの中走ったようで、久坂さんに怒られたり心配されたり謝られたり…頭とか拭かれます。やったね!
因みに主人公が訪ねてくる直前には、結果が思わしくなく悔しがる久坂さんが聴けます。
近藤さんの負の感情の演技が好きな方はオススメポイントになります。(笑)
・あっという間に1年とか過ぎます
季節は巡って春…満開の桜を主人公と見ているようですが…
ここで一句詠んでくれますが、これがまた悲しい句で…不安から主人公が泣いてしまいます。
そんな主人公を抱き締めて「俺の胸で泣けばいい」と慰めてくれる久坂さん。
「お前が流す涙の一粒一粒を、この手で全部受け止めよう…」
「だから…涙が止まった時には、また笑顔を見せてくれ」
と…本当にイケメンだな。
・最終トラック「浅き夢見し」
長州藩は圧され、壊滅的状態に…そんな中でも屈せず、同じ志の者たちがいる限りはいずれ幕府を打ち倒すんだ、と久坂さん。
見送りにきた主人公は、以前もらった桜の簪を久坂さんに渡します。お守り代わり、という感じでしょうか…
「達者でな・・・」
と、呟くように言って歩き始めた久坂さんを思わず追いかけ、後ろから抱きつく主人公。
「いってくる」でも「またな」でもなく、「達者でな」と言った久坂さんの心境は如何ほどだったでしょう…
何も言わずに黙って見送ってくれ、と懇願されたらそりゃ何も言えなくなりますよね…
そして決戦の場、蛤御門…と言うと、新選組関連でも出てきますし、聞き覚えのあるところだな、と思う方もいらっしゃいますかね?
ここの戦闘シーンから先の近藤さんの演技が、本当に素晴らしいです。
叫ぶ演技もですが、深手を負う演技や、息も絶え絶えな演技…素晴らしいとしかいえません…私の語彙力がないのが本当にもどかしい。
聴いてて本当に痛々しいんです…もうそれ以上は何も喋らなくていいから、お願いだから誰か処置を…!と思わずにいられないです。
血反吐吐きながらも最期に色々と喋るところがあるんですが、ここ久坂さん独りなんですよね…
主人公が目の前にいたらいたで、それは多分私が耐えられない(現時点で耐えられてない)んですけど。
避難した先の屋敷に火が付けられ、もうここまで…
そして、シーンは久坂さんが最期に見た夢の中での話になります。
ここから先はひたすらに主人公への懺悔ターンです。
「お前にまたな、とは言えなかった。…行けば生きては戻れないことも何もかも知っていた」
「本当は気づいていたんだろう?俺が死を覚悟していたことも…」
など、色々言ってますが、基本的に号泣しっぱなしでここを聴くのが辛すぎて、あまりしっかり聴けてないので、是非とも実際にCDを聴いてみてください…
すごくすごくいいCDでしたので、ほんとに!!!